このまま洞爺湖のホテルで1週間ほど過ごせれば最高だがそんなことが許される筈はない。
そんな訳で朝散歩と朝食を済ませた後は暑い札幌に戻ることにした。
とは言え暑い最中に戻っても暑いだけ。そこであえて下道で北海道の雰囲気を満喫しながらゆっくりと帰ることにした。
まず向かったのは白老にあるポロト湖。
ここにはウポポイというアイヌとの民族共生象徴空間があるというので向かったのだが残念ながらワンコはNG。建物の中はともかくもせめて周りを散歩くらいと電話までしてみたがそれも駄目。これだけワンコ連れが増えているのでその辺りを少しでも考えてもらえるとありがたいのだが。
もっともそれはそれとしても、この小さな湖は気持ちの良い風があって素晴らしかった。
次は昼ごはんの場所探しも兼ねて海沿いの下道を苫小牧に向かった。
ドライブそのものはまっすぐで平らな道を快調に進んだものの、それらしきワンコと行けそうな店は中々見つからず、結局は苫小牧のセブンイレブンでお昼を買って車の中で済ませることに。
この後も高速に乗れば何もおもしろい事もなしに札幌に着いてしまうので再び支笏湖経由の下道を選択。途中の支笏湖ではミルク感たっぷりのソフトクリームでホッと一息。
さて、昨日の晩ご飯。
この日は茅ヶ崎で行きつけのワインバルの女主人から是非行ってみたらと言われていた、フレンチ・シノワーズの店「Gris」(グリと読む)をカミさんが予約してあった。狸小路から外れたエレベータもない古いビルの4階にあって、中はレトロモダンな装い。
メニューはコース一択。
40代後半かなと思えるご夫婦がやっていてご主人が料理、奥様がホールを担当している模様。
料理は私なんぞには似つかわしくないほど何ともオサレ。
一皿一皿の食材の組み合わせが斬新で、なるほどプロの料理人が「一回行ってみて」というのがよく分かった。しかも見せ方も上手で私が選んだデザートなどは、上にのっているチョコ味でカリカリの煎餅のようなものをスプーンで壊すと、その下からミントのアイスクリームが顔を出すというもの。
という事で目も舌も十分楽しませてもらったが、参ってしまったのがサーブされるまでの時間の長さ。結局コースを終えるのに2時間を楽々超えて最後は少々くたびれてしまった。
お酒を少し飲むと一人当たり諭吉さんくらいの値段となるので、お金持ちのおしゃべり好きの女性たちにはぴったりかもしれない。それにしても長い1日だったおかげで何とか眠ることができた。
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