シリーズ・ランチ その100

このランチのシリーズもついに100回となった。

毎月一回のシリーズなので、 YAHOOブログの時代を含めこれで8年と3ヶ月、ちょうど100回と切りも良いことから、この回をもってこのシリーズを終える事にした。

そこで最後はオサレにフレンチで締めてみるかと江ノ島に程近い鵠沼海岸に向かった。

外観はいかにも気取らないビストロという感じ。

店脇に自転車が止められているのが如何にも海そばのレストランという雰囲気で気に入った。

中もまんま気軽なビストロの装いでテーブルクロスも無し。

旦那さんがシェフ、奥様がホールの担当。テーブルは二人席が三つと四人席が一つ、メニューは昼も夜もシェフお任せの月替わりコース一択で、この日は我々を含めそのうち三席が埋まっていた。

という事でまずは7品構成のお任せランチの一皿目は稚鮎のフリチュール。

稚鮎を揚げたものがおしゃれな形で出てきた。真ん中の丸いところは山椒味のオイルに抹茶を散らしたもの。小アジなどとはまた違った苦味があって細かく刻んだ大葉やソースとも良くあっていた。

2品目は鯵のマリネ。

下には種をくり抜き半分に切ったきゅうりの上に細かく刻んだオクラが隠れていた。さらにその下は桜の葉っぱにトマト酢を使ったというビネガーオイル。ほのかにトマトの香りがして旨かった。

3品目は北寄貝とインゲン豆のブールモンテ。

泡の正体は北寄貝の茹で汁に出汁を加えて泡立てたもので、その下には名前の通り北寄貝とインゲンが隠れていた。これは北寄貝特有の癖もなくこの日の中では一番旨かった気がする。

4品目は筍のポタージュ。

この皿は上に乗った桜海老の香りのせいか、肝心の筍の味と香りがほとんど感じられず私的には残念だった。

5品目はこの日のメインの黒毛和牛のロティ。

ソースの脇に添えられていた行者ニンニクが中々良いコンビネーション。ただ黒毛和牛のモモ肉だという肉自体はちょっと歯応えがありすぎたかも。まあこの値段では文句は言えないのだが。

最後の6品目アーモンドのチュイルと桜桃に7品目はコーヒー。

上の筒状のものはアーモンドの薄い生地を焼いた中に甘く煮た米が入ったもの。右下はさくらんぼのシャーベット。という事で2時間のコースを終了。

このシリーズの最後の回なので生意気にもこのお店を総評させてもらうと、全ての料理にはしっかりと手間がかかっていて、ビストロとは評しているが味も見た目も間違いなくレストランレベルだと思う。

ただし、どの皿にも手間がかかっているためか、逆に2時間のランチの間、味にメリハリが無い気がした。例えば最後のデザートなどは、バニラアイスとチョコレートブリュレにするなど、もっとシンプルにしたら口の中の雰囲気がもっと締まったのではと思う。

また、利益はワインからということを承知した上で言うと、飲んだワインがいくらだったのか精算するまでわからないと言うのはちょっといただけない。ビストロと名乗る以上、少なくとも赤白のワイン其々一種類くらいはハウスワインとして値段を明示しておくべきだと思う。

まあ、それはそれとして、最後の回に相応しいランチだった気がする。長い間このシリーズにお付き合いいただきありがとうございました。 

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