小笠原父島旅行4日目

4日目、どうやら昨夜の雨も上がったようだ。

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それでもまだあちこちに水溜り、相当降ったようだ。

さて、狭い島なのでたった二日間でとりあえず一通りは見て廻ったし既にカヤックもやった。そこでこの日はあちこち遠出はしない事に決めた。

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そんなわけでまずは朝食。

このホテルでは交互に和食と洋食が出てくるようでこの日は洋食の出番、色んなものが小綺麗に並んで出て来た。それでも何だかんだでボリュームもあるし、最後はコーヒーまで出るので朝食に関しては言う事無し。

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朝食後、どこかでもらったこのマップを見ながらこの日の作戦を立てた。

ここ父島でもいつもの日課通りある程度の歩数は歩く事に決めていたので、この日は街まで行って、まずビジターセンター、次に世界遺産センター、最後に水産センターと、この島にある4ケ所のセンターのうちの3センターを歩いて制覇する事に決めた。

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てな事で、前日は雨の中をチャリで走り抜けたこのトンネルを抜けて街まで。

何でも戦時中はこのトンネルが防空壕としても使われたとのことで、もうここからこの島の歴史がはじまっていた。

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で、最初に訪れたのが小笠原ビジターセンター。

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ここで展示されているものは予想以上だった。

父島は1830年ごろに、私が泊まっているホテルのオーナーの祖先、アメリカ人のセイボリーさんがハワイ人をつれて来島し、その数家族がちょうど前日私たちがカヤックで出発したこの絵の扇浦に住み着いたのが始まりと言われている。ちなみに今の Pat Inn のオーナー瀬堀さんは六代目とのこと。

その後は江戸時代に入って日本が領有宣言、さらに終戦で米軍が占領、その後1968年になって日本に返還されるという歴史を辿る事になるが、そのあたりの貴重な資料が年代別にたくさん展示してあった。

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ここでは、かって英国船が来て領有宣言をしたとか、ペリーがあの蒸気船で日本に来る前に寄港したとか、更には咸臨丸が訪れたとかのロマンあふれる話を知ることとなった。

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こんな滅多に見られない貴重な資料もあった。

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その後は街をぶらぶらしながらの昼食場所探し。

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そんな中、たまたま地元の人たちが続々と入っていく店を発見したので入店。

と言う事でこの日のランチは看板にもあったカンパチの刺身そのままのっけ丼。これもさすがは地物、新鮮でボリューム満点、うまかった。

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さて、その後で向かったのは小笠原の世界遺産センター。

小笠原諸島は8000万年前に海底火山が噴火してできた海洋島。それ以来一度もどこかの大陸の一部となった事がないので島独自の進化を遂げた固有種がたくさん存在する。こちらはそんな小笠原の自然遺産をどう管理しているかを展示しているもので、人が持ち込む外来種との戦いがメインのテーマ。例えば野生化した野良猫や山羊などへの対策が色々と展示されていた。

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その中でも今一番頭を痛めているのはグリーンアノールと言う外来種のトカゲ。

こいつがカタツムリなど小笠原固有種を全部食べてしまい生態系をとんでもなく壊してしまうらしく、全島のあちこちにこんな赤いトラップが仕掛けられていた。これはゴキブリホイホイみたいなもので、ネバネバにくっつけて退治するらしい。

ちなみにここ父島の面積の9割は自然遺産、そのため島外の人間がいろんなものを持ち込まないような仕組みや仕掛けがあちこちにあった。また、そのことも含めとにかく平らな土地がないので飛行場も作れないし、家を建てられる土地も限られている。

実際、このコロナで移住希望者がたくさん来ているようだが、住宅は空き待ちの状態がずっと続いていて、アパートなどの価格はバブルの様相を示しているとのことだった。

さて、最後は三つ目の小笠原水産センターに向かった。

ここは小さな水族館とも言えるもので島に生息する海と川の魚が展示されていて、こんなアカバ (アカハタ)の歯みがきがみられるのが売り物らしい。

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そこで実際にやってみた。

外にある水槽に歯ブラシがついた棒を突っ込むとあっという間にこんな魚が我先にと寄ってきて口を開けた。怖がるそぶりもなく不思議な気がしたが、説明によれば口の中についた寄生虫を擦り落としてもらいたいのがその始まりだったとか。

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その後はこんなものを見ながらブラブラ海沿いを歩いてホテルまで。

夕食までの時間を本でも読んでまったりする事にした。

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さて、夕食には良い頃合いとなった。

そこで、今度はホテルのシャトルバスに乗って再度街中へ。そこでこの日の夕食場所に選んだのは到着早々にランチを食べて美味しかった「あめのひ食堂」。

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開店早々だったので先客は一人だけ。

たまたま昼に歯磨きをしたアカバという魚の煮付けがメニューにあったので試してみた。まさかこのサイズが出てくるとは思わなかったのでちょっと驚いたが、アカバ (アカハタ)は高級魚だけあって白身の身はホクホクとほぐれ良い感じ。

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次は島魚のフライ。

焼酎の水割りを飲みながら食べたが、どうやらこの店は揚げ物が得意のようで、先に食べた煮付けの方が霞んでしまうほど。それだけカラリと揚がっていてうまかった。

と言う事でこの日はこれでおしまい。明日はいよいよ最終日、午後からはまた長い船旅が始まる事になる。

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