スペイン車旅を終わって

今回このスペイン車旅を計画するにあたり色んな方のブログが凄く参考になった。そこで今後同じような事をやる人たちのためにも私たちが今回の旅で経験したことや気がついたことをまとめておきたい。

まずは全般的なことから。

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行き先として今回は晩秋の旅となったので南欧スペインのアンダルシアを選んだことは大正解だった。太陽海岸と言われるだけあってさすがに暖かく気温は日中で20度を軽く上回っていた。何より雨が少なくて明るく空気も軽く感じられた。

スペインの人たち。彼らは気候と同じく全般的に明るくオープン。オラ ! と挨拶すれば笑顔が帰ってくるところが特に好ましかった。おまけに本当に親切で、狭い旧市街の道に迷ってしまったり、鍵がらみのハプニングに見舞われた際には随分と助けてもらった。また、大昔に仕事で来た時には仕事の場以外では全く英語が通じず往生したものだが今回はほとんどの場所で英語が通じ助かった。

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街そのものについては好き嫌いがあるのでどこが一番とは言い難いが、どの旧市街にも魅力的で歴史を感じる建物やお店が並んでいた。一方、旧市街とそれ以外がくっきり分かれ、アルアル的に言えば特に旧市街の道路は石畳が多く底が薄い靴ではすぐに足裏が痛くなってしまうので底がしっかりとした靴をお勧めする。また今回訪れた場所では危険な雰囲気を感じることはなかったが、やはり人混みの中などではスリなどには注意する必要がありそうだ。

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食べ物と飲み物。バル巡りではどこで何を食べても美味しかった。しつこくもなく、飲み物も含めて値段もリーズナブルで素材を生かしたシンプルな味付けは日本人向きだった。ただし量が多いのには面食らったが、場所によってはメディオと呼ぶハーフサイズに対応してくれるところもあった。

またクレジットカードがどこでも使えて、かつ、ポータブルのカード決済端末を使って目の前で処理してくれるのでスキミングなどの余計な心配をせずに済んだ。もう一つ何より気楽だったのはアメリカなどとは異なりチップが不要だったこと。精々お釣りの小銭を置いてくれば十分なようで現地の人も皆そうしていた。

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ホテルについて今回はパラドールという五つ星国営ホテルとアパートメントという両極端路線をとった。五つ星とは言えど、一泊一部屋朝食付きで3万円程度とそれほど高くなく、歴史のある建物などを考えたらむしろ安いくらいだった。もう一方のアパートメントの値段は三つ星クラスのホテルとほぼ同程度だったが、広さについてはリビングもあるのでホテルとは大違い。ヨーロッパのホテルは一般的に狭いので、そこでずっと顔を突き合わせっぱなしでは、つまらんことで喧嘩にすらなりかねない、そんなところも重要な要素だった。もちろん、最少の荷物で済ますために洗濯機があることもマストな要素だったが、アメリカなどのコンドミニアムとは異なり乾燥機は付いていないので要注意。

一方でレンタカー旅に固有の注意点かもしれないが、アパートメントの場合は看板が出ていない、道が狭くてその場で荷物を降ろすことができない、また、駐車場も無い、あったとしても離れている、あるいは、あると書いてあっても実際は通常の有料駐車場を利用する、と言うケースがあり得る事を想定しておく必要がある。そのため駐車場のことや鍵の受け渡し方法などについては「予めしつこいくらい何度も確認」しておくことをお勧めする。ちなみに今回はどのホテルやアパートメントでも一晩あたり15ないし20ユーロの駐車場代を請求された。

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ルートについて、今回は上のような周遊ルートとしたが、運転するのは午前中だけと決めたことが大正解だった。車がある限り酒は飲めないし、飲んで事故でも起こしたらとんでもないことになる。もちろん走ること自体が目的ならともかくも、せっかくの地で美味しいものを食べたり飲んだり地元の人に触れてみることをお勧めしたい。

一方、毎日移動することでやはり忙しなかったのも事実、今回は欲張りすぎた感もあったので、例えば宿泊する街を絞って2泊づつするとか、宿泊地を固定して、そこを拠点に行きたい街に出かけると言う手もあったかもしれない。何れにしても是非、余裕を持った日程とすることを強くお勧めしたい。

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飛行機について。スペインへの飛行機を選ぶにあたりイベリア航空を使った直行ルート、北欧などの北回りルート、ドイツなど西欧の都市を経由するルート、モスクワを経由するルートに加え、今回私たちが選んだ中東ルートなど大きく分けて5種類があった。本来このうちで直行ルートが一番楽だと思われがちだが、飛行時間10時間を大きく越えるルートは身体的にも辛いので、トータルの時間はかかるものの意外と途中で乗り換えを挟むルートの方がむしろ楽な気がした。

加えて今回の私たちのように、仁川や上海など経由すればビジネスクラスで飛んでも比較的安くあがるので、その点も合わせると研究の余地は十分ありだと思う。しかも上手にやれば経由地での観光も楽しめるというのも一つの魅力となりそうだ。

予算について。今回仁川から最終目的地のマラガまで全てビジネスクラスで飛んで、五つ星パラドールの2泊を含めて計8泊、そして旅行中の飲み物と食べ物は1食を除き全て外食、その間のレンタカー代に成田と仁川間の飛行機、そんな諸々すべてを含めて2人分合計で100万円とみていたが、実際はそこまでいかず90万円程度、そのうち丁度半分が2人分の飛行機代だった。通常日本初のビジネスクラスを使用したパックツアーは1人当たり70万から80万円くらいなのでそれを考えると今回の仁川ルートはコスパ的にアリだと思う。

 

最後に車の運転に絡んで。

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レンタカー
ヨーロッパではマニュアル車が標準らしい。そのためオートマ車は数が少なく、欲しい場合にはあらかじめ予約が必要と思われる。また旧市街の道は予想以上に狭い上に呆れるほど一方通行だらけ、駐車場も負けず劣らず極端なほど狭いので大きな車だと大いに苦労することになる。小さめのサイズの車を借りることを強くお勧めする。

高速道路の状態は良好でメンテナンスもしっかりされていたし道路標識も明瞭でわかりやすかった。また制限速度はその殆んどの部分で100キロから120キロ、しかもマラガの近辺を除けば全て無料だった。また、その有料道路部分については、カードでも現金でも支払いが可能だった。

WiFiの電波事情も今回巡った範囲では全く問題なし、ほとんどの場所で日本から持っていったモバイルWiFiで4Gの電波を拾えた。それもあって今回はGOOGLEナビのみを使用したが総じて正確でわかりやすかった。もっとも最短距離を選択すると言うロジックのせいか、所によっては極めて狭い道をナビされたり、ナビ自体が迷ってしまうことが一回だけあった。

燃費、今回はハーツでオートマチックのトヨタC-HRを借りてトータル1000キロ超を走ったが、燃費は平均で19.5キロ/L ほどで思ったほどには伸びなかった。おそらく殆どが高速道路という事情があったのだろうが、ヨーロッパの今回のようなルートではハイブリッドの優位性はあまりないのかも知れない。

また今回のC-HRはまだ新しかったにも拘らず、アップルのCarPlayに対応しておらずiPhoneと繋げることができなかった。どうやらデンソーの独自アプリを使えば何かできたようだが、車に大きなディスブレイが付いていたにも拘らず結果としてはラジオくらいしか聴けなかった。帰国後調べてみたら最新モデルからは対応し始めたらしいのだが・・・・残念。

ガソリン代は日本と同じかやや高いくらい、ガソリンスタンドは主要道路の要所要所にあって探すのに困るということはなかった。全てがセルフで給油するスタイルだったが、日本やアメリカのようにその場でカードを読ませることはできず、給油後に事務所に行ってカードないし現金で支払うというスタイルだった。

その他、現地での8日間、街の中ではやたらとブリウスのタクシーが目立った。ただ、そのプリウスを除けば日本車を見かけることはあまり無く、むしろ韓国車の方が多かったような気がした。日本では見かけないような格好の良いヨーロッパ車もたくさん見かけたし、日本車のヨーロッパでの競争力がちょっぴり心配になった。

最後の最後に、スピードオーバーで罰金が来た。

oopapa.hatenablog.com

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