一晩明けてこの日もどうやら良い天気。
ベランダ側の窓を開けるとマラガ駅はすぐそば。
奥にスペイン国鉄自慢の高速列車が見えた。この日は1日マラガを楽しむ予定なので、コーヒーとパンで朝食を済ませたあとは、市街地中心部ヘは車が入れないために歩いて中央市場へ出かけた。
そこにはカディスの市場に負けず劣らず、あらゆる海、山、畑の恵みが並んでいる。
みんな新鮮で値段も安く、当然、そこでつまめるようなバルもあったけど、そこはグッと我慢してビールを飲むこともなくスルー。今回の旅で初めてタクシーを使い次の目的地に向かった。
さて、着いたところはマラガ市街地のはずれにある山の上のヒブラルファーロ城。
ここからはクルーズ船が何隻も停泊する港やマラガの闘牛場も見えて景色が抜群。しかも、そのクルーズ船から来たと思われる大勢の観光客が押しかけていて入場券を買うのにも一苦労。それにしても、その列の中にヘルメットを被った一団がいたのには驚いた。どうやらオプショナルツアーか何かで電動自転車を漕いでこの急坂を登ってきたようだ。
帰りは運良く出くわしたバスに乗って下山。
バス停を降り他ところでは、こちらも運よく結婚式にも出くわした。まるで映画で見たゴッドファーザーの一場面か何かのようで思わずしばらく立ち尽くしてしまった。
さて、そのあとに向かったのはこの旅で是非とも訪れてみたかったバル、El Pinpi。
朝の市場で一切食べたり飲んだりしなかったのはこの時のためだった。ここは日本を発つ前にブログで調べても、昨日アパートメントの親父に聞いたところでも、この辺りでは一番のバルとの事、しかもこの店の創立者はスペインの誰でも知ってる俳優 (?) とかで、中に入ると来店した有名人の写真がズラリと並んでいた。
さて、こういうところに来て気後れしてしまったらおしまい。
そんな訳でカミさんと2人、むちゃくちゃ混んでいる中を早速カウンターの端っこに割り込んで立ったままビールを注文。それを飲みながら様子を伺っていると良い塩梅に隣りのカウンター席が空いたのでちゃっかり着席、まずは生ハムとイカを丸々揚げたフリットを注文。
いやぁ、雰囲気は良いしビールも料理も最高、特にマラガで食べる生ハムが一番うまいと言われてきたのだが、確かに今までのものより一層うまかった気がする。てな事ですっかり満足し、バルのルール通りあまり長居する事なく引き上げることにした。
店を出るとここにもローマ時代の遺跡があって修復中。
全くスペインというところはどこに言っても遺跡だらけ、そしてそれを一生懸命保存、修復しているのには感嘆した。
さて、El Pinpi にすっかり満足し、また歩いてアパートに戻った。
例のたくさんの鍵をガチャガチャさせながら道に面したマンションのゲートを開けようとしたところ、一軒おいた隣の店がどうも周りと雰囲気が違うのが目に入った。そこで、一旦戻って確かめてみたところ何と韓国料理の店だった。
そんな中、この日は El Pinpi ですっかり満足してしまったこともあり、この車旅の最後のマラガでの夕食はこんな晩ご飯となった。てなことで先日の中華料理のお昼以来の久方ぶりのアジア飯を食べて、カミさん共々ご満悦。さあ、明日はロンダへ行ってそのあとはいよいよ帰国の途。
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